第6回「応用糖質科学ワークショップ」
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−食と糖質の意外なつながり−
標記ワークショップが2003年5月22日と23日の両日にわたって,埼玉県坂戸市にある明治製菓(株)関東工場内のヘルス・バイオ研究所において開催された.講師の先生として,京都大学化学研究所の坂田完三先生,日本大学生物資源科学部の林力丸先生,触農業技術研究機構北海道農業研究センターの野田高弘先生,明治製菓潟wルス・バイオ研究所の村島弘一郎先生をお迎えして,企業の若手研究者を中心に20名の受講者の参加を得て行われた.初日は谷口会長のご挨拶の後,坂田先生の「茶の香気生成とグリコシダーゼ」,林先生の「パスカルとデンプン」の講義があり,夕刻,研究所の近くで懇親会が催された.二日目は午前中,野田先生の「イモ類デンプンの科学」,村島先生の「農産未利用資源活用のための酵素の研究開発」の講義が持たれた.いずれの講義も分かりやすく最近の知見もまじえた大変興味ある内容の講義で,質問も活発になされた.講義の後,総合討論が行われ,現在受講生の会社での研究・開発における問題などの質問にも講師の先生方は丁寧に説明されていた.また参加者全員の現在までの研究内容を含めた自己紹介が行われ,参加者間の親睦を深めることができた.受講生はそれぞれの講義終了後,直ちに質問のレポートを作成して各講師の先生方へ提出された.先生方も各レポートに素早く回答され,返却された.受講生には第6回応用糖質科学ワークショップ履修証を坂野好幸副会長から授与された.参加者一同,普段なかなか見学できないチョコレートやスナック菓子の工場内の施設見学をすることができた.最後に,お忙しい中,テキストの原稿の作成および講義していただいた講師の4人の先生方,また会場の提供と設営などに多大なご協力をいただいた明治製菓株式会社ヘルス・バイオ研究所の河野所長をはじめ関係者各位に心より感謝申し上げます. (企画理事:山本憲二,井ノ内直良) |