シンポジウム

第6回多糖の未来フォーラム

「多糖の未来フォーラム」は、日本化学会(糖鎖化学研究会)が呼びかけて、日本応用糖質科学会、セルロース学会、日本キチン・キトサン学会、シクロデキストリン学会が結集するとともに、関連諸団体のご協力も得て、平成18年に発足した。多糖を通じて、我が国の学術と産業の強力な推進を図るとともに、関連分野の相互の交流を活発化し、多糖の重要性と魅力を現代社会に広く訴える活動を行っている。
多糖は、太陽の恵みを受けて地球上で大量に生産・利用・分解されており、人類にとって必須の食糧資源・生活資源・産業資源・創薬資源・エネルギー資源として役立っている。資源としての多糖をいかに有効に活用していくか、また多糖に秘められている多様な機能をいかに探求していくかに着目して、交流を深めてきた。
近年とくに、科学者・技術者は、専門の枠や産業の枠を超えて、地球的規模の問題や人類生存の課題について、意見を交換し、学術・産業を推進していくことが要請されている。「食糧と、材料と、創薬」という異なった多彩な多糖分野の課題をかみ合わせていくことの重要性がますます高まっている。
第6回多糖の未来フォーラムは、慶應義塾大学にて開催する運びとなり、多糖の未来フォーラムに相応しい多糖研究者に講演を依頼している。多岐にわたる多糖分野をさらに発展させるべく、多糖の面白さを分かりやすくアピールするとともに、人類の豊かな生存を実現できる「大いなる多糖の可能性」について、討論を深めていきたい。多糖に関心をもたれる大勢の皆様方にご参加いただきたくお待ちしております。

日時

平成24年11月2日(金) 13:00~17:30 (懇親会17:40~19:30)

会場

慶應義塾大学理工学部厚生棟(16A棟)3階会議室

交 通

東急東横線「日吉」駅より徒歩10分 (神奈川県横浜市港北区日吉3-14-1)
http://www.st.keio.ac.jp/access/index.html

主 催

糖鎖化学研究会、日本応用糖質科学会、セルロース学会、 日本キチン・キトサン学会、シクロデキストリン学会

共 催

日本化学会、日本糖質学会、日本農芸化学会、バイオインダストリー協会、グライコフォーラム

協 賛

高分子学会、水谷糖質科学振興財団、積水化学 自然に学ぶものづくり研究助成プログラム

内容
13:00-13:10

開会挨拶と趣旨説明 小林一清(名古屋大学 名誉教授)

13:10-13:50

生田直子(株式会社シクロケムバイオ 主任研究員)
「機能性食品・化粧品分野におけるγ-シクロデキストリンによるナノテク革命」
座長:岩田忠久(東京大学農学生命科学研究科、教授)

13:50-14:30

伊福伸介(鳥取大学 工学研究科、准教授)
「海洋生物の紡ぐ“マリンナノファイバー”の単離と利用開発」
座長:前田 浩(生化学工業株式会社研究開発本部中央研究所 室長)

14:30-15:10

阿久澤さゆり(東京農業大学 応用生物科学部 准教授)
「“食”をささえるデンプンの物性制御と新規機能性デンプンの創出」
座長:戸澗一孔(旭化成株式会社新事業本部先端技術研究所 主幹研究員)

15:10-15:30

休憩

15:30-16:10

芹澤 武(東京工業大学 理工学研究科 教授)
「セルロースの単結晶繊維表面の意外な性質」
座長:北村進一 大阪府立大学 生命環境科学研究科 教授

16:10-16:50

安達禎之(東京薬科大学 薬学部、准教授)
「免疫賦活性真菌多糖βグルカンの構造と免疫認識機構」
座長: 春見隆文(日本大学生物資源科学部 教授)

16:50-17:30

稲津敏行(東海大学 工学部、教授)
「構造の単一な糖タンパク質を合成する」
座長:磯貝 明(東京大学農学生命科学研究科 教授)

17:40-19:30

懇親会

参加費

シンポジウム参加費:無料、懇親会参加費:一般 5000円、 学生 3000円

問合せ
参加申込先

慶應義塾大学理工学部生命情報学科 佐藤智典
TEL 045-566-1771  E-mail sato@bio.keio.ac.jp
http://jsag.jp/jp/htmls/symposium/pdf/6th_forum_poster.pdf
※懇親会参加希望者は、電子メールで氏名・所属・連絡先・所属学会・懇親会への出欠をお知らせください。
※締め切り:10月26日(金)