セロリやパセリに多く含まれるアピイン
植物はフェノール性のヒドロキシ基を持つ各種ポリフェノールを生産します。このうち、フラボノイドと総称される化合物群が注目されています。フラボノイドは抗酸化作用を持ち、紫外線など各種ストレスから植物を守るはたらきをしています。人に対して健康効果があるフラボノイドは、トクホ(特定保健用食品)の成分として用いられています。フラボノイドの多くは糖が付加した配糖体として植物細胞内で貯蔵されています。配糖体化はフラボノイドの機能発現を抑える役目もあります。
セロリやパセリはアピインというフラボノイド配糖体を多く生産します。アピインはアピゲニンにグルコースとアピオースという糖が結合しています。アピインはパセリの葉の乾燥重量の最大15%も含まれ、大量に生産されます。パセリには、キアゲハしか産卵しない(他の昆虫が寄ってこない)、人に対して抗不安作用や精神安定作用があるなどの特有の機能がありますが、これらとアピインの関連が想定され、研究が進められています。

図.アピインの構造
立命館大学生命科学部
石水 毅
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